動画/映像制作を専門家に依頼するメリット・デメリット


こんにちは、あやか(@aaa_1205)です!
動画/映像制作を自社でやってみようと思うけど、ナレッジがないし適任もいない。その道のプロに依頼するのと、初心者が作る動画では何が違うんだろう?
そんなことを考えたことはありませんか。
今は多くの動画制作ツールが出回っており、スマホ1つで動画編集を完結させることも可能です。しかし、大事なのはその動画がどのような目的で、誰が視聴者で、どこで見られるのかを事前に理解した上で作られているかどうか、であると考えます。
この記事では、動画/映像制作をプロに依頼することの意味とメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
目次
動画/映像制作をプロに依頼する意味
動画は誰でも作れる。これは事実です。今は、スマホ1つあれば動画は誰にでも作れる時代です。ただ、誰にでも作れるならば、あえて専門家にお金をかけて依頼する意味ってなんでしょうか。
動画/映像制作に限らず何か創ることを考えたときに、作り手は目的によって適任者が違うと考えます。
例えば、平日は仕事をして家事・子育てを分単位のスケジュールでこなす親は、親だけど一人の人間です。
「今日はどうしてもご飯を作るのが面倒くさい…」そんな日もあります。
私はとても、とてもよくあります。
では、自宅で自分が作る料理ではなく、あえてコストがかかる方法で食事をすることの目的は何でしょうか。
- 自分がラクをしたい
- お店ならではのこだわりの一品を食べたい
- スーパーに売っていないような高級食材を食べたい
- 非日常的な空間で新鮮な気分を味わいたい
少なくともこのような目的があるからこそ、あえて飲食店に行ったり出前を使うのだと思います。
動画/映像制作も同様です。
- 友人や知人に近況報告したい
- 新しい場所に行ったことを知らせたい
- 起こった出来事に対して思ったことをシェアしたい
このような思いは、SNSで自分が撮影した写真をスライドショーにしたり、ストーリーズで短い動画をアップして、皆から反応をもらえたら嬉しいし、それで満足できる。全国の人に知ってほしい訳ではないし、自分のプライベートだからこそ知人だけにしか知らせたくないこともあるでしょう。だから、自分で考えて、公開範囲も自分で設定した上で投稿をします。
一方で、
- 新商品の告知と販促をしたい
- 新規顧客の獲得をしたい
- 説明が難しいサービスの理解を促したい
- 新規事業として動画を活用したい
- ブランディングを図りたい
このようなことが目的であれば、話は別です。
まず、目的の内容が異なります。そして、見せたい人も友人知人ではなく、日本の特定エリアや全国に散らばっている特定のターゲットであることがほとんどです。
動画/映像制作をその道のプロに依頼するということは、あえてお金を支払って飲食店に行くのと同じように、自分だけでは成し遂げられない課題がある。目的を達成するために必要な知識や経験を持った人に依頼することで、目的達成の実現を期待しているから。
そして、専門家側はあえてかけていただく時間やコストに対し、プロとして期待以上の創作物(完成された料理)を提供することがプロであるとも言い換えられます。
動画/映像制作をプロに依頼するメリット
企画・構成によって課題を解決する力

動画/映像制作に関して企画・構成力は、制作物の良し悪しを左右する重要なスキルです。例えば、動画広告であれば
- 動画の適切な長さは?
- 限られた尺で何を訴求する?
- 訴求方法は?
など、広告として機能させるためにあらゆる知見を活用して、広告を完成させます。
例えば、
動画広告の定石
- 尺は6秒〜15秒程度が一般的
- 訴求できるポイントは1〜2つまで
- 冒頭で興味喚起はマスト
- 視聴者は基本文字を読まない
- 見てわかる工夫が重要
- BGMやナレーションはある方がベター
- 飽きさせないアニメーション
- 心地よいタイミングでの場面転換
- 行動を促すオファーやタップしたくなるモーション
このようなTipsを反映したものが市場に多く出回っている現状は、定石を抑えさらに付加価値を盛り込んだ制作物でないと、広告として機能しません。
一方で、それらの知見やノウハウがない状態で制作をすると、結果として企画や構成に筋が通っておらず、思いつきで情報が羅列された伝わりづらい動画になりやすいと言えます。
伝えたいことを伝えるための方法や演出は幾通りもあります。その中で、どんな構成が良いか的を絞り、視聴者の心に響くストーリーを作る企画・構成力は、1つ1つの要件に対して真剣に向き合わなければ積み上げられない専門家ならではのものです。
以下の記事で魅力的な企画の作り方をまとめています。

動画制作は企画が肝!魅力的な企画書の作り方とポイントを丁寧に解説
編集技術の高さ

使用するソフトによって、編集力にも差がでます。フリーソフトと比較すると、仕事として制作者が使う映像編集ソフトは高機能です。高機能がゆえに難しく、エフェクトやアニメーションをシーンごとに効果的に使い分けることも、熟練したスキルがあってこそ可能です。
エフェクトもただ派手にすれば良い、というものではありません。場合によっては、エフェクトを使わない方が良いこともあります。
強調したい文言に、ユーザーの目を確実に惹き付けるために、効果的なアニメーションを実装することも一つの判断です。
目を惹く効果的なアニメーション例
- 文字が1文字ずつテンポよく出現
- 強調したい部分だけバウンドさせる
- 1画面に1訴求のみ(それ以外目に入らない)
- 人物の表情を変えて共感を呼ぶ
- 流れるようなオブジェクトの連鎖
- テロップとナレーションと文字の出現タイミングを完全一致させる
ケースバイケースなので、あくまでも一例ではありますが、アニメーションによる演出は無限大です。だからこそ、伝えたいことを伝えるために、無駄なく簡潔に、そして効果的に。1シーンごとに向き合うことで動画のクオリティは格段と上がっていきます。
以下の記事で編集ソフトやPCのスペックについてまとめています。

【動画クリエイターが厳選】人気動画編集ソフト7選!最適なパソコンスペックも解説
ビジネスへの貢献度
動画のクオリティが上がると多くの視聴者に受け入れられやすくなります。そうすると、新規顧客を目的とした動画であれば、その目的達成をリードする役割をしっかりと果たします。
一方で、企画・構成も練られておらず編集も煩雑な動画は、すぐにスキップされるかスクロールされてしまいます。ユーザーは動画を見るか見ないかの判断を冒頭の1〜2秒で判断すると言われています。不快感が少しでもあればすぐに「見ない」という選択ができるのが今の時代です。
視聴率を上げるための工夫
- 冒頭シーンで視聴者の心を掴む
- 広告っぽさをなくす=ストーリー重視にする
- 1シーン3秒以下にする=テンポ感を大切にする
- ターゲットの好みに沿ったグラフィックデザインで惹きつける
- そのためのターゲットリサーチは必須
- 無駄を省く=視聴者の観る負担を極限まで軽くする
いかにユーザーの目を惹き付けるか、興味喚起をして視聴率を上げるか、最後まで観てもらう工夫を動画内の随所に入れるか、それはビジネスへの貢献度に直結します。
動画/映像制作をプロに依頼するデメリット
お金がかかる
動画制作にかかるコストは決してリーズナブルではないと言えます。予算の捻出は課題と言えるでしょう。
事業を展開していくにあたり、広告を出稿するのにも予算が必要。そして、広告そのものを作るのにもコストがかかります。できるだけそのコストは低く抑えたいと考えるのは自然なことです。そこは、メリットやリスクと照らし合わせて適切な予算設定をする必要があります。
動画制作の相場については、以下の記事でまとめています。

【動画制作の料金相場】何にどのくらいかかる?動画クリエイターが徹底解説
時間がかかる
動画制作は短い尺のものでも、2〜3日でできるものではありません。必要な時に使えるように、1ヶ月以上前から準備しておくことをおすすめします。
制作会社によっては2ヶ月以上の制作期間が必要なこともあります。必要な時期から逆算して早め早めに動き始めることが大事です。
コミュニケーションが必須
動画の専門家といえども、初めて関わる事業や商品に関して知識があるわけではありません。短期間で必要な情報をしっかりと理解するためにも、依頼主様からの情報提供が必須となります。
サービスや商品の一番の理解者である依頼主様からの生きた情報や過去のできごと、制作の背景などを共有していただきながら、制作を進めていきます。
さいごに
この記事では、動画/映像制作を専門家に依頼するメリットとデメリットをご紹介しました。何事も「目的」が大切という結論にはなりますが、必ずしも専門家に依頼しなければならない訳ではありません。
目的や必要に応じて、その時の事業フェーズによって判断は変わってくるかと思います。少しでも気になることや悩み、課題があればお気軽にご相談ください。動画/映像制作を検討されている方の参考になれば幸いです。