【動画編集】デザインやアニメーションのインスピレーションとなる優秀なサイトまとめ


こんにちは!あやか(@aaa_1205)です。
動画・映像編集は、文字情報をできるだけ省き、視覚で見せることでユーザーの負担を減らしながら「伝わる」クリエイティブになります。
動画は情報量が多いため、視聴するユーザーにとって”見てわかる”ことは重要なことと思い、筆者も日々制作に取り組んでいます。
文字ではなく視覚的に伝える・抽象的な物事を可視化してくれる、そんなクリエイティブを自分の目にたくさん取り込むことで制作のアイデアやヒントになればと思い、今回はインスピレーションを刺激してくれる優秀なサイトをカテゴリ別に厳選してご紹介します。
現役動画クリエイターが実務で使うインスピレーションを与えてくれる優秀なサイト
動画・映像編集をしていると、どういうグラフィックデザインがマッチするだろうか、どんなアニメーションなら目を惹くだろうか、と頭を悩ませることも少なくありません。
そんな時、インスピレーションを与えてくれるサイトには毎日のように助けられています。無数にあるサイトの中でも、特に検索性に優れている・豊富な掲載点数・ハイクオリティな制作物が掲載されている優秀なサイトを厳選してご紹介します。
※使用する際は各サイトの利用規約を、ご自身で必ずご確認ください。
イラスト/グラフィック編
Dribble

世界のデザイナーの中でも招待された人しか作品をアップできない、デザイナー向けの招待制コミュニティサイトです。招待制のため、クオリティの高い作品のみ公開されているのが良いポイント。
作品の閲覧や好きなデザイナーをフォローすることができ、自分の「好き」をストックしていくのに最適です。イラスト・グラフィック編で紹介させていただいておりますが、アニメーション作品も多くアップされているので見ていて飽きません!
freepik

無料で利用できる海外発の素材サイト、という位置付けではありますが、掲載点数が豊富で、イラストのトンマナなどもバリエーション豊か。「こういう雰囲気の探してた!」というのが見つかりやすい印象です。
さまざまなフィルターが用意されており検索性に優れているため、目的やイメージが明確なときに検索すると見たいものに辿り着きやすいです。
ただ、素材として利用される場合は利用規約をご確認ください。無料で使用する場合はクレジット表記が必須で、表記なしにしたい場合はプレミアムアカウントを作る必要があります。(他、素材によっても異なります)
Behance

Behanceは、Adobe社が運営するギャラリーサイトです。グラフィックデザイン、イラスト、3Dアート、プロダクトデザイン、建築、ファッション、広告などさまざまなカテゴリーで分類されています。
そのため、進行中のプロジェクトのカテゴリと同じ作品を見ることできるので、すぐに活かせるアイデアやヒントが凝縮されています。
また、AdobeCreativeCloudのアカウントを持っている人なら作品を公開することができます。その作品は世界中の人から見てもらえるチャンスがあり、作品をきっかけに仕事に繋がることも!
アニメーション編
Art of the TITLE

映画のタイトル映像がまとめられているサイトです。映画なので、そりゃもうハイクオリティのものばかりです。どんどん見入ってしまうという罠には気を付けましょう。
もはや、アイデアの宝庫と言っても過言ではありません。映画には、さまざまな要素が詰まっていますが、莫大な時間とお金をかけて仕上がった作品からはインスピレーションだけではなく、多くのメッセージも受け取ることができます。
映画はそのコンテンツだけではなく、冒頭のイントロダクションやエンドロールに至るまで抜けがありません。その映画の世界観を表現するものすべてが学びです。何でできていて・どんなオブジェクトを使っていて・どのくらいのスピード感で・どんなエフェクトをつけているのか。
また、BGMも秀逸です。どんな演出のときにどんな雰囲気のBGMが使われていてどこで止まるのか、サウンドエフェクトを入れるタイミングなど、視覚と聴覚をフルに使って感じることができます。
クオリティが高すぎて少し心が折れることもありますので、注意しながら俯瞰して見るようにしております。
Vimeo

こちらもクオリティの高い動画が豊富にアップされている動画共有サイトです。
動画をさらにカテゴリ別にしており、アニメーションやドラマ、CMなどにはじまり、Vimeo Staffによるピックアップや旅行、COVID-19、トレンドなどカテゴリ自体も興味深い分け方です。
どちらかというとアーティスティックな作品が多い印象ですが、「こういう見せ方もあるのか〜」と勉強になります。
Prologue

こちらも有名映画のプロローグをまとめた海外のサイトです。スパイダーマンやアイアンマンなど有名なものも含まれており、見ているとワクワクします。
それら映画のメインタイトル、各シーンを切り取った画像、エンドタイトルや予告編など、それぞれに含まれている内容は異なります。多少サイトが重いので、時間に余裕があるときに閲覧されることをおすすめします。
Crevo

Crevo株式会社のサイトですが、制作実績が豊富に掲載されておりよく見ています。
検索条件を設定できるので、自分が見たいと思う業界・動画の活用用途・費用レンジなどに絞り込むことができます。アニメーションの動画制作に強い会社なので、アニメーションで参考にしたい動画を探すときはお世話になっています!
LOCUS

2007年頃から映像制作を主軸にしてきた動画・映像制作の老舗、株式会社LOCUSのWebサイトです。こちらも実績掲載が豊富で、用途・業種・活用場所・費用レンジ・尺などから検索条件を設定し、絞り込むことが可能です。
実写映像やアニメーション、漫画などテイストがさまざまなので、勉強になるものばかりです。
写真編
Unsplash

こちらのサイトはご存知の方も多いかと思いますが、無料で高品質な写真が20万点以上(2021/12/17時点)も豊富に掲載されており、素材としても無料で商用利用可能な大変素晴らしいサイトです。
素材として利用させていただくこともあれば、配色の参考、実際の街の雰囲気や人の表情などいろいろな視点で見ることができます。
Lost and Taken

背景にもう少し奥行きを出したい…もう一味加えたい…そんな時に覗くサイトです。
背景テクスチャがカテゴリ別で並んでおり、テクスチャで検討中の方には何かしらのヒントが得られるのではないでしょうか。しかも、こちらは無料で商用利用可・クレジットの記載は不要となっております。(2021/12/20時点)なんて良心的なのでしょうか。。。
テクスチャがセットになったセット商品は有料になりますが、手が届きやすい価格なので助かります。
Pexels

こちらは先に紹介したUnsplashとUIが似ていますが、同様に無料で商用利用可・ライセンス表記は不要となっています。ここの良いポイントは、写真をダウンロードする際、サイズを選べることです。高解像度のものは綺麗ですが、サイトにそのまま載せるには容量が重くなり負荷がかかりがちです。そのため、圧縮する作業なども必要になってきます。適切なサイズを選べると、そのような作業も省けることも多く、とても重宝します!
また、アカウント登録をすれば自分の写真をアップロードすることも可能です。
1点注意したいのは、人物がメインの写真や動画などを利用する場合のライセンスに関して、具体的な表記がないため、利用される際は自己責任となります。
音源編
Uppbeat

Uppbeatは2021年に生まれたイギリス発の音楽素材提供サイト。新しいサイトなので、まだあまり音源は多くないですが、YouTubeにアップする動画に特化しているのが特徴です。このサイトのメインターゲットは、YouTuberといえるでしょう。
フリーアカウントを作成すると、月に10曲無料ダウンロードが可能。(プレミアム楽曲を除く)
プレミアムアカウントにアップグレードすると、プレミアム限定楽曲を含むダウンロード数無制限や広告非表示などが月額700〜800円($6.99)というリーズナブルな価格で利用できます。
トップページのカテゴリ分けがとてもわかりやすく、自分の求めているBGMはどこにあるのかがわかりやすい設計になっています。YouTube動画を制作する方にはおすすめです!
Artlist

とても人気のある音楽素材サイトです。その理由としては、音楽のクオリティがものすごく高いという点。有名企業のCMでもよく使われているようです。音楽だけではなく効果音・環境音なども豊富で、映像のクオリティをグッと引き上げてくれます。
YouTubeで動画を眺めていると、よくこの広告が流れてきますが、その広告のクオリティも高く思わず見てしまうことありませんか?
音楽は映像クオリティと同じくらいに大切な要素の1つです。こちらのサイトの音楽は仕事のBGMとしてもちょうどよくて、ついつい聞いてしまいます。。。
動画・映像編集の工程で音源を探すタイミングは割と初期の方なのですが、音源がピタっとハマるものに出会えると映像全体のテンションが決まる感じがするので、私は音源探しに結構時間を使ってしまいます^^
soundstripe

こちらのサイトもハイクオリティな音楽が豊富で、世界的な大企業からも信頼されています。というのも、このサイトはプロのミュージシャンによって作られた音楽素材提供サービスで、soundstripeにアップされている音源はプロの審査を通過したもののみ。
クオリティが担保されているのも頷けますし、大企業のCMに採用されるのも当然ですね。
定額制で、音楽のみなら$12.50/月、音楽+効果音だと$20.50/月などプランによって金額が異なるので、気になる方はサイトをチェックしてみてください!
全網羅編
envatoelements

こちらは普段、私が最もお世話になっているサイトでございます。個人で契約しているのですが、本当にこのサイトなしでは成り立たないくらいです。
動画・画像・グラフィック・UIモックアップ・音楽(効果音等を含む)のあらゆるデジタル素材をすべて包括しており、無制限でダウンロードができる定額制のサービスです。
眺めてるだけで有益です。
フリーアカウントでは、毎月12点までの素材ダウンロードと自分のアカウントにお気に入りの素材を登録しておくことができます。
有料プランは、月額$16,50または1年分一括払いで$198どちらかとなるようです。(2021/12/20時点)
さらに、ここの有料会員になると「envato tuts+」というオンライン講座の受講も可能です。デザインやモーショングラフィックス、3D、プログラミング、イラストレーションなど多彩なコースが用意されているので、必要素材のダウンロードもしつつ、わからないことも学べてしまいます!
Motion Array

こちらは日本よりも海外で人気があるデジタル素材のダウンロード定額制サービスです。以下のような素材が数百万点掲載されているので、こちらもenvatoelements同様、眺めてるだけで参考になること間違いなしです。
- After Effectsのテンプレート、プリセット
- Premiere Proのテンプレート、プリセット、モーショングラフィックステンプレート
- Final Cut Proのテンプレート
- 音楽(効果音等含む)
- 映像素材
- モーショングラフィックス
- 画像
テンプレートが多いな、という印象です。私としてはテンプレートを使うのはあまり好まないので眺めるサイトという位置づけですが、テンプレートを使ってとにかくスピーディにクオリティを担保しながら制作したい!という方には相性が良いかもしれません。
価格はキャンペーン等で随時変わるのでこちらよりご確認ください。
Adobe Stock

Adobe Stockは、ハイクオリティなグラフィックや画像、ビデオやテンプレートなどを購入できるストックサービス。Adobeユーザーの方にはお馴染みかもしれません。
Creative Cloudに契約されている場合は、ライブラリとAdobeStockの併用によって作業効率がめちゃくちゃにアップするような仕組みになっています。また、1つのプロジェクトを複数人で進行していく場合などにも共有が楽でとっても便利。
例えば、Photoshopの作業画面のライブラリから画像検索して、フィットするものが見つかればそのままカンプデータをデザインデータ上に落とせます。そして、そのカンプデータでデザイン進行してOKとなれば、同様にライブラリからライセンス取得までできてしまう…
ということは、素材購入フローや購入後の画像調整など面倒なことがほぼ発生せずに制作を進めることができます。
ライブラリ内で、フォルダ等を使ってきちんと整理して誰がみても何がどこにあるかわかる状態にしておけば、プロジェクト進行もスムーズです。
個人的には、AfterEffectsのモーション・アニメーション、他イラストやグラフィック素材が他サイトと比べて少ないので今の自分には合わないかもな、ということで契約していませんが、大・中規模のWebサイトを複数人で進めるような制作会社様や組織にはとっても便利なのではないかと!
まとめ
今回は、普段、筆者が実務で使っている(お世話になっている)サイトをまとめました。
- インスピレーションを受ける
- アイデアやヒントになる
- デザインの勉強になる
- 動画/映像における演出方法の引き出しが増える
- 実際に素材として使う
このような目的で多くのサービスを使っています。
その際、最近は「見るものを選ぶ」ことにも注意しています。ネット上には良くも悪くも、無数のクリエイティブをすぐに閲覧することができます。
しかし、すべてが自分の求めている質のものとは限りません。良いものを選べるということは、良いものを見れるということだと思っており、良いものを積極的に見ることで自分の目を養い、クリエイティブに還元していきたいと、意識しております。
他におすすめのサービスやサイトがあれば、ぜひSNSでお気軽に交流しつつ共有していければ嬉しいです!
それではまた!
※繰り返しになりますが、素材等を使用するときは各サイトの利用規約を、ご自身で必ずご確認の上、正しくご利用ください。