【動画クリエイターが厳選】人気動画編集ソフト7選!最適なパソコンスペックも解説


こんにちは、あやか(@aaa_1205)です!
今、Youtubeで動画コンテンツをアップしたり、SNSやWeb広告として動画を使う企業・個人がどんどん増えています。
「ただ、動画制作はコストがかかる…自社でなんとか作れないか?」と考える方もいるのではないでしょうか。
その際、どんな動画編集ソフトを選ぶべきか、パソコンのスペックはどの程度のものが最適か、その判断も難しいところです。
この記事では、動画編集初心者の方が扱いやすいものから、プロが使用する高機能なものまで厳選して解説します。パソコンのスペックの重要なポイントについても一緒に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
利用目的を明確にしよう
まず、動画編集ソフトやパソコンの話をする前に、動画を利用する目的は何か明確にしておきましょう。
個人の方がYouTubeに動画コンテンツをアップするためなのか、企業が販売促進のために動画を利用するためなのか、さまざまな用途があると思います。
無料で使える動画編集ソフトには、無料ゆえに制限が多いものもあります。例えば、商用利用不可のもの・透かしロゴが入っているもの・書き出しサイズの制限など。
商用利用不可のソフトを使って動画編集ファイルを販売したり、動画広告で商品を販促するのは違法にあたります。
十分に注意しましょう。
個人 or 商用利用の境界
商用利用・個人利用についてはその境界が曖昧な部分も多々あるので「これってOKなの?」と気になったらメーカーに問い合わせて回答を得ましょう。
大事なのは目的を達成できる動画編集ソフトかどうか
動画編集ソフトは、もはや把握しきれないほど市場に出回っています。その中から自分・自社に最適なソフトを選ぶのはなかなか難しいものです。
有料・無料どちらも多くありますが、どちらにせよ目的を達成できるソフトであれば良いのです。
あくまでも趣味の範囲で、商用利用する予定がないのであれば無料ソフトからスタートするのも良いです。後々有料版にすることはいつでも可能です。
しかし、そもそも企業の販促として動画広告を作りたい場合などは、最初から商用利用可の有料ソフトを選択した方が良いでしょう。
では、次の章から動画編集ソフトを厳選して紹介します。
【動画クリエーター厳選】おすすめの動画編集ソフト7つ
iMovie【無料】

iMovieはAppleが提供している動画編集ソフトです。パソコンに標準装備されているのはもちろん、iPhone・iPad用のアプリも配信されています。スマホやタブレットで動画撮影したものをそのまま動画編集までできるのはとても魅力的ですね。
また、iPhoneやiPadで編集したものは他のApple端末でも連携できるので「もう少し細かい部分はパソコンで調整しよう」など柔軟な編集作業が可能です。
さらに、4Kにも対応しているので、高解像度の作品作りができる優れもの。
操作も直感的で扱いやすく、基本的な動画編集の機能がカバーされています。
- 動画/映像のトリミング
- 字幕やタイトルなどテロップの挿入
- 音源の挿入
- トランジョン効果など演出の追加
- 動画素材の追加
- ビデオクリップの追加
- 書き出し(保存)
- フィルタ加工
- 編集した動画の共有
ただ、フォントの種類が他社製品と比べると少ない印象。キャッチコピーを強調したい場合などには少し物足りなさを感じるかもしれません。
Macユーザーの方はiMovieで動画編集をスタートし、その後、仕事をする場合にFinal Cut Proという有料ソフト(Mac App Storeでのみ入手可能)に移行する方も多いようです。
Microsoftフォト【無料】

iMovieはMacユーザー向けでしたが、こちらはWindows10に標準装備されている動画編集機能が搭載されたソフトです。
こちらのソフトはシンプルな機能のみなので、写真や動画を組み合わせたスライドショーを作成するなど家庭向きと言えます。
- 動画のカット/結合
- 簡易的なエフェクト
- テロップ作成
- 音源の追加
Windows10をお持ちで、「まずは動画編集がどんなものか試してみたい」「家族の写真をスライドショーにしてみたい」という方は、このソフトから初めるのも良いでしょう。
DaVinci Resolve【無料】

DaVinci Resolveは無料版と有料版がありますが、無料版でもほぼすべての機能が解放されています。しかも、無期限で使用可能・アップデートも無料・商用利用も可能です。
オーストラリアのBlackmagic Design社によって開発され、ハリウッドなど海外の映画やテレビ番組制作にも使われています。
特にカラーグレーディング(色彩の演出)には定評があり、さらにPhotoshopとの連携や音声編集も可能、など動画編集に必要な作業をこのソフトだけで完結できるのは大きなメリットです。
高機能がゆえに、スムーズな動作にはスペックの高いパソコンが必要になるので、中上級者・プロ向けの無料動画編集ソフトという位置づけになります。(有料版もあります)
高機能・プロ向けならなぜ無料版があるのか…?疑問ですよね。
運営する会社の考え方がユニークなことも魅力の1つかもしれません。
無償版自体では我々は収益を得ることはできませんが、その人が無償版で仕事を始めてお金を儲けることができたら、ゆくゆくはコントロールパネルやI/Oデバイスやカメラなどのブラックマジックデザイン製品を買ってくれるでしょう。そこではじめて我々は収益を得て、DaVinci Resolveをさらに良いものにすることができるようになるのです。これは普通のビジネスモデルより優れていると思います。なぜならこのやり方で我々がお金を儲けるためには、我々のお客さんが成功しないといけないからです。お客さんが成功してくれないと我々も成功しないのです。
出典元:Bootstrapping a $300M Cinema Company, With Grant petty of Blackmgic Design、DaVinci Resolveはなぜ無償なのか? なぜ安いのか?
Adobe Premiere Pro【有料】/AfterEffects【有料】

ここから有料ソフトになりますが、その中でも特におすすめなのはAdobe製品です。
DaVinci Resolveのように、無料でも高機能な動画編集ソフトがあるにも関わらずあえて有料ソフトを使うのには理由があります。
動画編集は動画素材のつなぎ合わせだけではなく、たくさんの素材を組み合わせ、必要であれば画像加工・イラスト作成なども発生します。
その際に、写真・画像加工に優れたPhotoshop、イラストやグラフィック制作に長けたIllustratorと互換性の良いPremierProやAfterEffectsならシームレスに(複数のソフト間の障壁を感じることなく)編集作業が可能です。
また、Adobeは利用しているユーザー人口が多いため、スキルアップにも最適です。「こういう表現はどうすれば実現できるだろう?」と検索すると必ずと言っていいほどネット上に解決策があります。
私も何度も助けられました…先人の方々には感謝が止まりません。
また、仕事をする際にもAdobe製品を基本としている企業が多く、Adobe製品がインストールされていると個人でも仕事を依頼されやすいのも大きなメリットになるでしょう。
PremierProの特長
- 映像素材の不要部分のカット、繋ぎ合わせが得意
- 長時間の動画編集に向いている
- 簡単なテロップ挿入、エフェクト追加はできるがAfterEffectsほど豊富な効果はない
- 音声処理は優秀
AfterEffectsの特長
- エフェクトの種類が圧倒的に多い
- 動き、色の編集の細かさ
- Photoshopの機能の大部分をカバーしている(画像加工はPhotoshopが最適)
- Illustratorの1レイヤーごとに読み込み、アニメーションをつけられる
- 1つのレイヤーに対して複雑な効果を取り入れるのが得意
- 短い尺の編集作業に向いている
- 映像素材のカットや繋ぎには向いてない
どちらも一長一短あります。筆者はこの2つを組み合わせて使うことが多いです。それぞれの良いところを理解し、使い分けることでスムーズな編集作業が可能です。
価格
- Adobe Creative Cloudは定額制
- PremierProだけ使用する場合は2,480円〜/月(2021年9月時点)
- すべてのAdobe製品をつかえるコンプリートプランは3,980円(税別)/月(2021年9月時点)
※学生や法人の場合は価格が変わるので、詳細はAdobeのWebサイトからご確認ください。
PowerDirecter 365【有料】

Adobeと比較して軽いので、パソコンのスペックがそこまで高くなくても快適に動く点や、4Kにも対応しており、動画書き出し速度も速いなどバランスがとれたソフトです。
家庭の用途からゲーム実況などのYouTube動画、会社や店舗のPRなどマルチに使えます。初心者の方であれば、機能がありすぎると混乱してしまう面もあるので、PremierProやAfterEffectsはちょっとハードルが高い・あまり高スペックのパソコンを持っていない方には良い選択肢かもしれません。
通常、有料のデザインテンプレートが無料で使えたり、高画質な写真素材サイト「ShutterStock」も無料で使えるのは魅力的ですね。
当記事では「Power Director 365」を前提に解説しましたが、すべて合わせると6種類のバージョン(エディション)があります。それぞれに違いがあるので、購入される際はサイトを確認してください。
また、6種類のうちほぼWindowsのみに対応しているため、Macを使用している方はご注意ください。PowerDirector 365はMac版も販売されています。
価格
- エディションによって購入方法が異なる(買い切りor定額制)
- PowerDirector 365は定額制:1ヶ月毎 or 1年毎を選択
- 1年で8,480円〜(2021年9月時点)
※キャンペーンなどで金額の変動もあるので、詳しくはPowerDirectorのサイトをご確認ください。
filmora【有料】

有料ソフトの中でも、最も軽快に動作してエフェクトの種類が豊富。操作も比較的簡単なのは「Filmora(フィモーラ)」かと思います。
PowerDirectorも快適に動作するソフトではありますが、拡張性が高いのでエフェクトを重ねていくと結果的に重くなります。「Filmora」のエフェクト自体はさほど重くならずスムーズに動きます。(いずれにせよパソコンのスペックによりますが…)
月額制サービスの「FilmStock」を契約すれば、どんどんエフェクトの種類は増えていくので、より直感的にデザインや編集ができます。
ただ、拡張性は高くないので自分でエフェクトをアレンジしたい、オリジナリティを出したいという方にはあまりおすすめしません。
価格
- 定額制:6,980円〜/年(2021年9月時点)
キャンペーンなどで金額の変動もあるので、詳しくはfilmoraのサイトをご確認ください。
個人としての意見ですが、仕事として使うならばAdobeかDaVinci Resolveの2択かなと思いますね。みなさんはいかがでしょうか?
動画編集の仕事に最適なPCのスペックとは
「動画編集の仕事をするのに、最適なパソコンのスペックってどのくらい?何を基準に選べば良いの?」と質問をいただくことがあります。
動画編集で肝となるパソコンのスペックはCPUとメモリです。そこにSSDとグラフィックボードの性能も付随します。以下で詳しく解説します。
CPU

動画編集をする場合、パソコンのスペックは非常に重要です。
特に、CPU(Central Processing Unit)別名プロセッサーと呼ばれる部分が、パソコンの脳の役割を果たしています。その性能が高ければ高いほどパソコンの性能は高いと言えます。
CPUの性能が低ければ、動画編集の動作が重くなってしまい、スムーズな編集作業ができず時間がかかります。
動画編集はパソコンに対して高負荷の作業なので、目安としては「Core i5」以上のスペックが必要と言われています。
動画編集用パソコンでは「Core i7」搭載モデルが人気です。スペックと予算のバランスが良いためと思われます。もし、先行投資として予算がある場合は「Core i9」搭載パソコンが理想です。
私は現在「Intel Core i9のMacBook Pro」を使っていますが、2〜3年前は節約のためにCore i5のパソコンを選びました。結果、編集も書き出しも異常に時間がかかり、仕事には厳しいと判断。すぐにCore i9のものに買い替えました…(より多く支出するハメになった失敗談です…)
メモリ
次に「メモリ」はCPUが計算した内容を高速で連絡・一時的に保存する役割を担っています。メモリは例えるならデスクです。作業スペースのようなもので、スペースが狭いと1つ1つを終わらせてから、はい次…となるため時間がかかりますよね。
メモリは動画編集に必要とする容量を確保するのが重要です。現在、販売されているパソコンのメモリ容量は、4GB/8GB/16GB/32GB/128GBがほとんどです。
「そんなに高度な動画編集をする予定はない」という個人・企業でも、最低限8〜16GBはあると安心です。パソコンの書い直しで出費がかさむこともないでしょう…。
ただ、本気で動画編集者として仕事をしていきたい・企業として自社で動画に力を入れていきたいという場合、16GB以上あると無難だと考えます。
Adobeなど有料の動画編集ソフトを複数起動する動画制作や、長尺の映像編集をする可能性があるなら、「Core i7 ✕ 16GB」以上の組み合わせで検討した方が良いかも知れません。
筆者は「Core i9 ✕ 32GB」の組み合わせですが、今のところ大きな不便さは感じていません。しかし、長尺動画の書き出しにはやはり一定の時間はかかります。今後さらに大きなプロジェクトの制作に備えて、制作環境もどんどんアップデートしていくことが必要ですね。
SSD

動画編集をするには、処理速度の速い「SSD」が搭載されているパソコンがおすすめです。
SSDはSolid State Driveの略でデータやプログラムなどの書き込み・呼び出しをする記憶装置の部分です。以前はHDD(Hard Disk Drive)が主流でしたが、最近ではSSDの普及が急速に広まっています。
HDDに比べてSSDは
- 読み書きの速度が非常に早い
- 衝撃に強い
- コンパクトで軽い
- 動作中も静か
などのメリットがあります。
その分、HDDよりも比較的価格が高く、なおかつ容量も少ないものがよく見られます。HDDだと1TB(テラバイト)で約5,000円ほどのものも売っていますが、SSDは500GBのもので約1万円前後です。
そのため、容量の重い動画を扱う場合は、SSDとHDDの両方が搭載されているパソコンが最適と言えます。SSDはパソコンに外付けすることも可能なので「やっぱり必要だ」と感じた時に買い足すのもアリかもしれません。
しかし、パソコンの小型化が進み、省スペース傾向の中、外付けを嫌がる人も少なからずいるかと思います。そこはもう好みの問題です。テンションが上がる方をおすすめします。
グラフィックボード
グラフィックボードは、パソコンの映像出力に特化したパーツ。ディスプレイに動画・映像・画像などを映し出すためのものです。
通常、パソコンにはグラフィックチップ(GPU)と呼ばれる映像を書き出すためのものが搭載されていますが、内蔵のGPUは「高解像度の映像処理」には向いていません。独立したグラフィックボードに比べるとどうしても性能は劣ります。
性能が低いGPUで動画編集などの高負荷の作業をすると、
- エンコードに時間がかかる(編集データを1つのデータとして書き出す)
- レンダリングに時間がかかる(編集中のデータを編集ソフト上で映像として反映させる処理)
- エフェクトや補正などをかけていると一層重くなる(カクカクする)
- グラフィックボードがないと使用できないエフェクトもある
CPUの性能が高ければ動画編集はできますが、より快適に編集作業を進めたい場合は高性能のグラフィックボードは必要です。
パソコンによってGPUが搭載されていないものもあるので、購入の際はお店の方やメーカーの方に確認しましょう!
まとめ
この記事では、動画編集ができる無料・有料ソフト、パソコンのスペックについて重要なポイントをまとめました。
動画編集ソフトまとめ
- iMovie【無料】
- Microsoftフォト【無料】
- DaVinci Resolve【無料】※有料版もあり
- Adobe PremierPro【有料】
- Adobe AfterEffects【有料】
- PowerDirector【有料】※複数のエディションあり
- filmora【有料】
パソコンのスペック重要ポイント
- CPU
- メモリ
- SSD
- グラフィックボード
- 自社サービスや商品の販売促進や認知拡大に動画を活用してみたい
- SNS向けの動画広告を活用し新規顧客を増やしたい
- Webサイトに掲載する用の解説動画で理解促進に活かしたい
このようなご要望や課題があれば、ぜひWepotにお気軽にご相談ください。