【動画制作の料金相場】何にどのくらいかかる?動画クリエイターが徹底解説

動画編集
あやか
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こんにちは、あやか(@aaa_1205)です!
「動画制作、興味あるけどなんだか高そう…」と思ってなかなか手を出せないと思う方も多いのでは?https://twitter.com/aaa_1205

何にどのくらいかかるのか、それは動画の形式や目的、演出方法によって大幅に変動するのも事実です。この記事では、動画制作の料金相場を事例を交えながら具体的に解説します。動画制作の正しい相場感を掴みたい方は必読です。

動画制作の料金相場

動画制作の料金は、オーダーメイドスーツを作るときと似ています。

ヒアリングをして生地を選び、体の各パーツを採寸し、好みのデザインで着心地の良いスーツを作り上げる。「その人」だけのオリジナル製品を作るために、多くの人が関わり時間をかけて完成させます。

動画制作も同様に、一度としてまったく同じご依頼はありません。オーダーメイドで動画を作るため、料金は比較的高く感じられるかもしれません。

ただし、目的や動画の形式によってかなり差があります。最低でも10万円から、大きいプロジェクトなら数千万円のものまで…。

例えば、

動画の長さが30秒、用途は広告、演出方法がアニメーションの場合、

  1. 個人に依頼すると、最低10万円〜30万円
  2. 制作会社に依頼すると最低30万〜60万円

ほどかかることが多いです。

では、なぜこのような“差”がでるのか、詳しく解説します。

動画制作の相場は個人と制作会社でどう違うのか

【制作会社に依頼した場合】動画制作の料金相場

制作会社に動画制作を依頼する場合、なぜ個人に依頼するよりも高くなるのか。それは、プロジェクトに関わる人数の多さ=人件費が主な要因です。

制作会社であってもディレクションのみ行い、日本各地にいるクリエイターに外注をしているケースが多いのも実情です。その場合、制作会社としての利益とクリエイターへの報酬を用意する必要があります。そのため、基本となる費用感が高くなります。

例えば、動画の長さが30秒、用途は広告、演出方法がアニメーションの場合、

個人クリエイターは、自分の適正価格で見積りを出し、仮に30万円の報酬を提示します。そうなると、制作会社は30万円よりも高い価格でクライアントに見積りを出す必要があります。自社の利益も必要だからです。

  • 制作会社 = 50% = 300,000円
  • クリエイター = 50% = 300,000円
    • 合計 600,000円

※あくまでもこれは参考例なので、わかりやすい数字にしています。

俳優をキャスティングしたCMにしたい、有名キャラクターとコラボさせたい、などのご要望がある場合は制作会社に依頼するのがベターです。

著作権に関するやりとりや、俳優・キャラクターの使い方に関する細かな規定がある場合は、対会社との方がクライアント側へのコミュニケーション負担が減ります。

また、制作会社では分業制のケースが多く、適材適所の人材をアサインしプロジェクトを円滑に進行するよう工夫されています。そのための人件費・諸経費のため、料金相場が高くなるのは自然なことです。

それを安心料と捉えて制作会社に依頼するクライアントも多くいます。

【個人に依頼した場合】動画制作の料金相場

個人と制作会社の違いの図
個人と制作会社の違い

個人に依頼した場合は1人で完結するため、人件費が多くかかる制作会社と比べるとリーズナブルになります。

ただし、個人に依頼された場合も、撮影やイラストレーターが必要な場合は別途アサインして少数で動きます。

制作会社と同じ条件で依頼しても制作会社に支払う分のフィーが不要なため、同じ予算内で様々な表現手法を取り入れることも可能です。また、冒頭5秒だけ表現を変えて複数本でテストをしてみたいなどのご要望にも柔軟に対応できます。

動画の種類ごとの料金相場

ここでは、動画の種類別に目安となる料金相場を理由と一緒に解説します。

動画の種類ごとの相場感

※制作会社、個人によってお見積りは異なります。あくまでも参考例としてください。

実写か、アニメーションか、または3DCGを使うのかなどで価格帯も変動します。Web広告の場合は、10秒前後と短い動画で、なおかつお客様がすでに素材をもっているケースが多いため、すぐに編集に入ることが可能です。そのため、ディレクション費やグラフィック制作費などがかからず、その分リーズナブルです。

会社・店舗・学校紹介やインタビュー動画などは、撮影から入ることが多く、そのための綿密なプランや構成を考え、カメラマンや現場ディレクターのアサインなど関わる人数が多く、工程も多いためお見積りはおのずと高くなります。

プロジェクトによってかなり変動するため、「一般的な相場」というのもなかなか定まらないのが現状です。

動画の各制作工程ごとの料金相場

動画制作のお見積りの内訳について解説します。ベーシックな動画制作のお見積りでよく見る項目と、その内容にどのくらいかかるのか、制作会社と個人の場合を記載しています。

見積りの例

その他、出演タレントが必要な場合は、キャスト・モデル費、撮影が必要な場合は撮影機材費、撮影スタジオ費等も発生します。プロジェクトによって、ここに記載のない項目が追加されることもあります。

※制作会社、個人によってお見積りは異なります。あくまでも参考例としてください。

見積りの内訳

  • 企画構成費
    • お客様とお打ち合わせ、現状把握、動画制作の目的の言語化、活用用途などを確認した上で、効果的な動画の構成を作るための情報収集をする
  • ディレクション費
    • 動画制作のために必要な人員のアサイン、スケジュール確保や進行管理、クオリティ管理
  • 編集費
    • 動画という形にして公開するため、わかりやすいシーン展開を検討したり、魅力的なイラストやグラフィックの見せ方へと編集
  • デザイン・グラフィック制作費
    • 動画全体に必要なイラスト制作や動画全体の世界観を決めるトーン&マナーの肝となる配色等の決定、制作
  • ナレーション費
    • 制作する動画のテイストや雰囲気に合う、聞き取りやすい声の選定と、ナレーターへの的確な指示出し等
  • 音源費
    • 動画の雰囲気や世界観に合うBGMを探し、適切なタイミングでカットしたりボリューム調整等

動画制作費を適正料金に収めるには?

動画制作の相場はなんとなくわかったけれど、やっぱりなるべくコストをかけずにクオリティの高いものを作って欲しい、と思うのは自然なことですよね。

その場合、すべての工程を制作会社やクリエイターに任せず、自社でできることを探すのも一つの手です。

例えば、

  • ターゲットリサーチ、分析などは自社で対応する
  • 動画の尺を60秒→30秒で検討する
  • オリジナルイラストではなく、購入する
  • ナレーションは自社で手配する
  • 動画の構成をテキストで作ってみる(ストーリー)

上記の部分は通常クリエイター側で対応しますが、自社でも可能なものです。

事前に準備されているものが多ければ多いほど、制作会社・クリエイターの作業工数が減るため、予算削減に繋がります。

動画/映像制作を個人に依頼するメリット3つ

そうは言っても、動画制作やクリエイティブに関する知見がほぼないから右も左もわからない…という方もいらっしゃると思います。

そういう場合、個人のクリエイターに依頼することで制作会社よりもリーズナブルに、しっかりとスキルと経験を見極めればクオリティを担保することも可能です。

ここでは、個人クリエイターへ依頼するメリットを解説します。

メリット1:企業に依頼するより安い

これは、上記の表でも確認いただいたように、制作会社を介さず個人に依頼する方が総合的にリーズナブルになります。

制作会社は、会社としての利益やパートナー会社への支払いがあるため、人件費が多くかかります。

その点、個人クリエイターは個人の稼働時間のみで完結するため、限られた予算で制作会社と同じクオリティの動画制作を実現することも可能です。

※個人クリエイターのスキルや能力によります。

メリット2:柔軟性が高い

制作会社や一社完結が可能なプロダクションは、制作物を自社の実績としてWebサイトに掲載するケースも多いです。

お客様としては

名前

予算限られてるから、フリー素材で良いのにな…

名前

BGMは無償のものでも良いんだけど…

とは思っても、制作会社やプロダクションの面子があるため、なかなか融通が効きづらい場合があります。

個人クリエイターは利害関係などがないため、お客様のご要望になるべく沿う形で、最も求められていることに忠実に進行することが可能です。

そのため、限られた予算で実現したいことに柔軟に対応できます。低予算で作った動画でも、要件整理をすることで成果に繋げることができます。

メリット3:コミュニケーションコストが低い

メリット2でも述べたように、個人クリエイターはディレクションなどの進行管理から実際の編集作業も一貫して対応しているため、プロジェクト全体を把握しています。そのため、お客様からのご要望を直接伺うことができます。

制作会社やプロダクションでは、1つの案件に関わる人数が多く、伝言ゲームのように1つの変更点もそれぞれの担当に確認する必要があります。

例えば、デザインに関するご相談も、まず窓口の担当者→現場監督に確認→デザイナーに確認→デザイナーからデザイン変更しても編集に影響がないか編集者に確認…など多くの確認作業が発生します。

作る動画の規模にもよりますが、個人への依頼ならコミュニケーションの負担は非常に少なくなると言えるでしょう。

動画/映像制作の依頼先を選ぶ3つのポイント

動画制作の相場感や各工程にかかる費用もなんとなくわかったものの、実際に制作依頼をするとなると「どこが良いの?」と迷うかもしれません。

そんなときは、以下の3つの方法で検討してみてはいかがでしょうか。

依頼先を選ぶ3つのポイント

  1. 見積りを複数もらい比較する
  2. 必要項目のみ依頼が可能か確認
  3. 担当者との相性

1:見積もりを複数もらい比較する

見積りを複数箇所からもらうことで比較し、もっとも良い条件のところに決める方法です。

先ほどご紹介したように、動画制作は一般的な料金相場はあるものの、企業や個人それぞれにかかる工数、工程などが異なるため、価格は同一になりません。

まずは、気になる制作会社や個人などから要件を提出し、概算見積りを提出してもらいましょう。その料金とサービス内容のバランス、自社の実現したいことを照らし合わせ、もっともフィットすると感じたところに、改めて詳細を聞いてみると良いでしょう。

またこの方法は、高額な請求をされていないか確認することにも役立ちます。明らかに高額すぎる・逆に安すぎるなど、そういった場合は慎重に検討することをおすすめします。

2:必要項目のみ依頼が可能か確認

必要項目のみ依頼するというのは、

  • 企画構成
  • キャスティング
  • 撮影
  • ディレクション
  • 編集
  • デザイン/グラフィック制作
  • ナレーション
  • 音源

など動画を構成するさまざまな項目がありますが、すべてを依頼する必要があるかどうかを検討することです。

例えば自社に、撮影機材がなく編集やデザインできる人はいる状況であれば、企画構成〜撮影までのみ依頼、という相談が可能か確認してみると良いでしょう。

OKであれば、編集やデザイン制作にかかる費用は削減することができます。

特に、制作会社だと必要項目のみだと断られることも多いですが、個人の場合は融通が効きやすいので相談してみる価値はあります。

3:担当者との相性

担当者は、制作会社でいうと窓口になる人、個人ならばクリエイター本人との相性の良さを見極めることです。

動画は複数の工程を経て進行していくので、担当者やクリエイターと打ち合わせや確認依頼・フィードバックなどでコミュニケーションが複数回発生します。

動画制作の依頼が初めてでどのように進行しいくかわからないのに、担当者が進捗を報告してくれないと不安になりますよね。そういった些細なことから信頼を失い、プロジェクト全体の進行に負の循環を生み出すこともあります。

打ち合わせや見積りの提出段階で、ご自身が気持ちよく一緒に仕事ができる相手かその視点を持って依頼先を決められるとスムーズなプロジェクト進行ができます。

さいごに

この記事では、動画制作の料金相場についてまとめました。実際、動画制作と一言でいってもその工程は複数あり、それぞれに工数がかかるために費用がかかることがおわかりいただけたかと思います。

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この記事を書いた人
あやか

あやか
動画・映像編集者 / Webデザイナー / ディレクター

あやか
動画・映像編集者 / Webデザイナー / ディレクター

動画/映像編集に特化。SNS向けの動画広告、マニュアル/Howto映像・サイト掲載用動画など実写・アニメーション問わず編集を手掛けます。元広告クリエイター兼ディレクター。新規事業立ち上げ経験アリ。マーケティング視点で成果に貢献するクリエイティブ制作がモットー。ネイティブ目指して英語学習中。好きな食べ物はリンツのチョコと赤ワイン。

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