デザイナーになってから始めた3つの習慣


こんにちは、デザイナーのともです。デザイナーになってから約7年が経ちます。
今回は新卒入社時から今も続けている習慣を3つご紹介します。
結論から伝えると、この3つの習慣は目を肥すことを目的としています。
今思うと、この習慣はデザイナーになる前にやるべきことだったと悔やんでいます。
これからデザイナーになりたい人に参考になれば、幸いです。
1.給料日に本を買う

私は新卒で制作会社のインハウスデザイナーになりました。実績が0の状態、ましてや商業的なデザインなんてやったことがなく、仕事で上手くいかないことが続いていました。
その当時の上司に相談すると、インプットが圧倒的に足りない。目を肥してはどうか?とアドバイスを受け、その足で一緒に本屋に行きました。そしてデザイン書のコーナーを教えてもらいました。恥ずかしながらデザイン書の存在をそこで初めて知りました。
その出来事から自分に毎月の給料日に1冊デザイン書を買うことに決めました。
なぜ本を買うのか
理由は2つあります。
①媒体の信用度が高い
編集者やどこの誰がデザインしたのか記載されているので情報の密度や信用度があります。本の出版は簡単にはできないことです。その過程を経て世に出てきた本は価値の高いものであると思ってます。
②質の高いデザインを知ることができる
出版社から出ているデザイン書はデザイン事務所やデザイナーが手がけた実績が掲載されています。つまり質の高い実績を見ることができます。(※デザインのHOW TO系やアイデア帳系などは架空の設定サンプルとして掲載されている場合があります。)
デザインのインプットの方法に「ネット検索」という方法があるのですが、本でもインプットする方法をおすすめします。
誤解を恐れずに書くと「ネット検索」は無作為に選ばれる場合もあるため、質の悪いデザインも出てくる可能性があります。
また、オシャレな画像が検索できるアプリ「Pinterest」の検索だと逆に洗練されすぎたデザインの参考にはしにくい実用的でないデザインが出てくる場合があります。
デザイナーはオシャレなものを制作することが仕事ではありません。クライアントのサービスや商品が適切なお客様に届くようにビジュアルを設計する仕事です。
私たちは無意識にパッケージや広告など毎日目にしています。そして「いいもの」と思ったものは購入というアクションをとっています。
なぜ「いいもの」と思ったのか。消費者の立場になった時のこの感覚を知ることが重要です。
実は、「当たり前のデザイン」は意識しないとできないことだったりします。
デザイン書は見たことのある広告やそれに付随するプロモーション関係のデザインが綺麗にまとめられています。
どんなデザインが、誰に向けて作られたのか伝わるのでページをめくるごとにワクワクします!
本の選び方
本の選び方で悩まれる方もいると思いますが、今日からこの基準を参考にしてみてください。
本をパラパラーっとめくって
1Pでも気になったデザインがあれば即購入!!
その理由は、ページをめくったその一瞬で気になったデザインをじっくり見るか見ないかで業務に活かせる発見があるかもしれないからです。
とは言いつつも、デザイン書って高いんですよね…
購入の仕方
上記でも記載しましたが、デザイン書って高いんです。大体1冊¥3,500~¥10,000します。
色々な手を使って書籍を探しました。
今こそ、落ち着きましたが当時はデザイン書集めが楽しくて仕方がなかったです。
- メルカリで探す
- 古本屋をめぐる
- 先輩デザイナーに譲ってもらう
- 本屋のセール日に購入
古本屋は特におすすめです!古いデザイン書籍でもいいデザインは年月が経っても古臭さを全く感じません。
また、古本屋には海外のデザイン書も比較的安価で手に入れることができます。海外のデザイン書のメリットは文化の違いや色の感覚、使い方がデザインに顕著に見られます。私にとっては新しい感覚を知ることになりました。
以上が一つ目の習慣です。
2.ウィンドウショッピングをする

2つ目の習慣はウィンドウショッピングをすることです。
日常で見ることのできるデザインを知ることが大切だと思っています。
広告や商品など日常で見ることができるものはデザイナーも含め、沢山の人が関わり、吟味されたデザインだからです。
外はデザインの刺激がたくさん
広告や店頭ディスプレイ、チラシ、サイネージ、パッケージなど至るところにデザインは溢れています。
気になったデザインがあると写真で記録し、なぜ気になったのか、いいと思ったのかを考えたりします。
そして店舗にいくことで商品がどのように陳列されているかを見ます。
薬局での並べ方、ドンキホーテの並べ方 、ロフトでの展示の仕方などお店によって見せ方が違います。商品に関連したデザインを考える時はできるだけその商品が置いてある現場に足を運ぶことを大切にしています。
よく行くデザインスポット
よく行くデザインスポットを紹介します。
- 本屋
- 薬局
- 百貨店
- スーパー
- 家電量販店
消費者に1番近い接点のあるスポットで意識してインプットをすることを習慣としています。
3.リーフレット、チラシを集める
ウィンドウショッピングをした時に気になったチラシや、テイクフリーのリーフレットを集めました。
実際に手に取ることで、紙の手触りを確認したり、文字の見やすさなど消費者の目線でデザインに対して意識できるのでおすすめです。
リーフレット集めで参考になったこと
- レイアウト
- 目線誘導の仕方
- 色味
- 文字の大きさ
- 紙質(色味や手触り)
- 写真の見せ方
まとめ
いかがでしたでしょうか、今もずっと続けている習慣です。
いいものを見続けていれば、自分の今の技術のクオリティがおのずとわかってきます。デザイナー初心者が陥りやすい「素人っぽいデザイン」から抜け出すには、世の中のクォリティを知ることが大切です。
日常で見られる全ての物はどこかのデザイナーが作り、カメラマン、ディレクターなど多くの大人が関わり、クライアントがOKを出した立派なクリエイティブです。
特別な何かをする必要はなく、身の回りにお手本が溢れています。まずは日常でデザインを意識するところから始めてみてはいかがでしょうか!
いつか化粧品のデザインをするかもしれない!
そうなった場合、どんな場面で使われているのかすぐにイメージできるよう、観察しています!
現場にすぐ足を運ぶフットワークの軽さも取り柄です!
まずはお気軽にご相談ください!