サーバー・ドメインは自分で管理!制作会社に丸投げNGな理由

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よーすけ
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Webサイトを制作し世の中に公開するためには、Webサイトを設置するためのサーバーと、Webサイトにアクセスするためのドメインが必要になります。

あなた

サーバー?ドメイン?よくわからないから、制作会社に全部丸投げしよう

もしかしたら、Webサイトを作りたいと思っているあなたは、そのように考えているかもしれません。

しかし、制作会社などの第三者にサーバー・ドメインの管理まですべて任せてしまうことは、将来的に大きなトラブルやリスクの可能性が潜んでいます。

この記事では、サーバーやドメインといった言葉の意味をかんたんに解説し、なぜ第三者にサーバー・ドメインの管理を委託することがNGなのか、トラブル例とともにご紹介していきます。

サーバー・ドメインを自分で管理するようにし、将来的なトラブル・リスクの回避にお役立てください。

この記事は、このような方に向けた内容となっています!

  • Webサイトをこれから制作会社に依頼して制作しようと考えている方
  • 現在、制作会社にサーバー・ドメインの管理もしてもらっている方

それでは、この記事の目次はこちら

サーバー・ドメインを最低限理解する

Webサイトを立ち上げ、運用するためには、サーバー・ドメインが必要になります。

だからこそ、「よーし!Webサイト作るぞ!」と思っている方にとって、まずはサーバー・ドメインについて理解することが最初の挫折ポイントではないでしょうか?

サーバー・ドメインがわからない人々

もちろん、Webの技術屋さんレベルの専門的理解ができて、トラブルがあった場合に個人でトラブルシューティングができる。

という状況が理想ではありますが、Webサイトを作るために一つの職業レベルの学習をしなければいけないのは本末転倒です。
技術的な問題の対応などは餅は餅屋でいいと思います。

なので、私たちはサーバー・ドメインについて、それぞれどんなものなのかという概要的な理解だけで良いでしょう。

実際にWebサイトを立ち上げるために必要なのは、サーバー・ドメインを契約して用意をすることだけです。

これは基本的にはレンタルサーバー業者一社だけで完結でき、ユーザーに専門的知識がなくてもできるレベルで整備されています。

最低限、「サーバー・ドメインとはどういったものなのか」を知っておけば、Webサイトを作る準備は誰でもできるようになります。

サーバーはWebサイト(家)を建てるための土地

サーバーという言葉は、Webサイトに限らずさまざまな場面で耳にするかもしれません。

耳馴染みのある言葉ではありますが、サーバーにも目的や用途に応じて、Webサーバー・メールサーバー・DNSサーバーなど名称がさまざまあります。

しかし、ここで理解しておくべきなのは、「Webサイトを作る」という目的に対してサーバーがどういった役割なのかだけです。

なので、ここではサーバーを、Webサイトを建てるための土地とだけ覚えておきましょう。

サーバーは土地
サーバーは土地

Webサイト(家)を建てたいと思っても、土地がなければ作ることはできません。
まずはレンタルサーバー業者などから、サーバーをレンタルする必要があるということです。

ドメインはWebサイトにたどり着くための住所

サーバーの次は、ドメインです。
サーバーが土地であるならば、ドメインはその土地にたどり着くための住所です。

ドメインは住所
ドメインは住所

家(Webサイト)の住所がわからなければ、誰もあなたのお家にたどり着けないということです。

ちなみに、Wepotのドメインはこちらです。

Wepotのドメイン
Wepotのドメイン

このように、「wepot.jp」というドメインにアクセスすることで、Wepotのサイトにたどり着くことができます。

もともと、IPアドレスという数字の羅列が住所の役割として存在しているのですが、ただの数字の羅列は覚えづらいということから、そのIPアドレスを識別するための文字列として、ドメインが存在しています。

IPアドレスとドメインは紐付いている
IPアドレスとドメインは紐付いている

以上の理由もあり、同一のドメインが存在できないようになっているので、「wepot.jp」のように独自ドメインを取得すれば、オンリーワンのドメインとなります。

サーバー・ドメインを第三者に任せてはいけないワケ

サーバー・ドメインについて、概要をなんとなく理解できましたでしょうか。
サーバー・ドメインは、共にレンタルサーバー業者でまとめて契約できますので、「サーバーは土地でドメインは住所」とだけ理解しておけば、これから自分が何を契約しようとしているのか、わからなくなるということはないでしょう。

しかし、それでも「Webがニガテ…」、「契約って難しそう…」という方が一低層いらっしゃるのも事実です。

できればサーバー・ドメインの契約、取得、管理も含めてWebサイトを作って欲しい。
といった理由から、制作会社などの第三者に委ねようと考えていませんか?

実は、冒頭でもお伝えしたように、制作会社などの第三者にサーバー・ドメインの管理まですべて任せてしまうことは、将来的に大きなトラブルやリスクの可能性が潜んでいます。

ここでは、最近自分が耳にした事例を紹介します。

実際に耳にした事例

制作会社が一つのサーバーで複数企業のドメインを運用している

実はこの事例がこの記事を書くキッカケにもなりました。

これは、制作会社が管理している一つのサーバーで、複数企業のドメインを運用しているというものでした。

一つのサーバーで複数ドメインを運用

しかも、公開テストなどを制作会社が裏側で試す、いわゆる「ステージング環境」や「テスト環境」ではなく、クライアントが運用し、世に公開される「本番環境」のWebサイトを管理しているといった内容です。

これは、制作会社視点だと、一つのサーバーだけ用意(契約)しておけばいいため、「管理が楽であること」、「コストカット」が主な理由だと推測できます。

しかし、この制作会社さんにサーバー・ドメインの管理をお願いするクライアント側には、一切のメリットがありません。

では、この事例のように、第三者にサーバー・ドメイン管理を任せることによってどんなトラブルやリスク、デメリットになるのでしょうか。

Webサイトの表示速度などに影響を与える可能性

大抵のレンタルサーバーは共用サーバーという形で、一つのサーバーを複数人で共用利用している形になります。

そのサーバーの中で、クライアントごとのドメインを複数管理し、それぞれのWebサイトを立ち上げると、Webサイトのボリューム次第では、個々のWebサイトの表示スピードが遅くなってしまいます。
※共用サーバーに限りません

マルチドメイン運用はサイトスピードに影響する場合も

昨今、Webサイトの表示スピードはGoogleのサイト評価の基準にもなることから、検索流入や、リスティング広告などのサイト評価を基準にしている施策を検討しているのであれば、サイトの表示スピードを無視することはできないでしょう。

PHPバージョンが全てのサイトに影響を与える

大抵のレンタルサーバーは、サーバーで管理しているドメイン単位ではなく、契約しているサーバー単位でPHPのバージョンを管理する形になります。

PHPというのは、プログラミング言語になるのですが、ここではわかりやすく、WordPressなどのサイトを作る際に必要な家の基礎だとご理解ください。

PHPは基礎
PHPは基礎

そのため、とあるクライアントのWebサイトのためにPHPのバージョンを上げる必要が生じた場合、サーバー全体でバージョンが切り替わるので、他のクライアントのWebサイトにもPHPのバージョン変更の影響が現れます。

サーバーのPHPバージョンを変えたら起きる悲劇
サーバーのPHPバージョンを変えると悲劇が起きる

これが非常に厄介で、WordPressなどでWebサイトを制作している場合、WordPressのバージョンや、プラグインのバージョンと、PHPのバージョンの相性問題が発生し、場合によって、A社のWebサイトは問題がないのに、B社のWebサイトが不具合を起こして閲覧できなくなるなどのトラブルに繋がります。

こうなると、うかつにPHPのバージョンを変えられなくなってしまい、一つのサーバーに管理されたクライアント同士、バージョンを上げられないがんじがらめ状態になり、将来的にWebサイトそのもののセキュリティリスクの低下にもつながっていきます。

自分でサーバー・ドメインを管理していれば、起こり得ないトラブルに巻き込まれてしまうわけです。

サーバー・ドメインの所有権問題・移管トラブル

制作会社との契約時の内容にもよるのですが、サーバー・ドメインの管理を制作会社に任せると、その所有権の問題や、ドメイン移管時のトラブル問題がよく挙がってきます。

例えば、別の制作会社にサイトのリニューアルをお願いすることになった際に、元の制作会社にサーバー・ドメインの所有権を握られてしまい、解決に時間がかかったり、これまで使用してきたドメインを手放す、ありえない金額を請求されるなどの事例も発生しているそうです。

これは、サーバー・ドメイン管理を依頼する際に、契約内容を十分に理解、確認できていなかったというクライアント側の落ち度もありますが、クライアントに専門の知識の所有を前提として説明不足のまま契約を促す制作会社側が悪質で卑劣であると言えます。

まとめ

以上が、第三者にサーバー・ドメインの管理を丸投げしない方がよい理由になります。

もちろん、クライアントファーストで考えてくれて、しっかりとした管理を行う制作会社がいることも事実です。

ですが、不要なトラブルや、トラブルをはらむリスクを持ち続けるのであれば、ご自身でサーバー・ドメインを管理することが一番オススメです。

今は個人でブログやWebサイトをかんたんに立ち上げできる時代になっており、冒頭でも触れたように、サーバー・ドメインの取得もレンタルサーバー業者によって丁寧にわかりやすくできるようになっています。

もちろん、技術的なトラブルが発生した場合には、専門家のちからを借りる必要がありますが、サーバー・ドメインを契約して、制作会社にWebサイトを作ってもらい、ガイドラインやマニュアルに従った運用だけを行う分には、危機的なトラブルに見舞われるということはあまりないでしょう。

これからWebサイトを作ることを検討されている方も、すでにWebサイトを持っていて、制作会社さんにサーバー・ドメインの管理を委ねている方も、この記事を読んでいただき、今後の管理方法に関して、検討するキッカケになったら幸いです!

今後、Wepotではレンタルサーバー業者ごとにサーバー・ドメインを取得するまでの流れの解説記事なども用意する予定ですので、ぜひそちらもお役立てください。

もちろん、サーバー・ドメインの取得後、WepotへのWebサイト制作のご相談もお待ちしております!

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この記事を書いた人
よーすけ

よーすけ
グロースハッカー / デザイナー / ディレクター

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グロースハッカー / デザイナー / ディレクター

すべて平均点より一歩上ができる器用貧乏。という言葉がピッタリな人。 Webデザイン・HTML/CSSコーディング・ディレクション/企画・ライティング・動画撮影/編集といった幅広い領域のWeb制作(+管理職)を経験してきたため、さまざまな視点を持ち合わせている強みがあります。 声優の高野麻里佳さんが大好きです!

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