【Web担当者必見!?】業界歴10年以上のディレクターが解説するIT用語集 – インターネット編 –

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ホンマ ヒロミツ
ホンマ ヒロミツ
【Web担当者必見】業界歴10年以上のディレクター解説するIT用語集 - インターネット編 -

Web関連の制作には難しい言葉が多いと感じている方はとても多いのではないでしょうか。
Web制作の現場ではさまざまな専門用語が飛び交っていますが、その多くが英語やカタカナで構成されていて中には略語などもあります。
そのため、

制作会社さんとやりとりをしていると専門用語が難しすぎて何を言ってるかわからない。
伝えたいことがあるけど正しい用語がわからないのでうまく伝えることができない。

というような状況になることもあるかと思います。
そもそもの成り立ちが英語圏だったということもあり、的確に日本語に訳すことのできない用語があることも要因の一つと言えると思います。
今回はそんなweb制作における専門用語の解説をしていきます。

Wepotでは、クライアント企業の担当者さまに合わせて伝わりやすいコミュニケーションを心がけています。
しかし、依頼側であったとしても覚えておいて損はありません。
制作会社とのコミュニケーションもスムーズになる、そんな用語を解説していきます。

ウェブ(Web)

「web」というのは「蜘蛛の巣」を意味する英単語です。
蜘蛛の巣のように多数の文書が互いにリンク(ハイパーリンク)することで複雑につながり合っている様子が蜘蛛の巣のようになっていることになぞらえていると言われています。

Webの正式な名称は「World Wide Web」といい、「www」とも略します。

https://www/wepot.jp

つまりwwwというのは「World Wide(世界規模)なWeb(蜘蛛の巣)」ということになります。

この名称については変更するという予定があったようですが、開発者が名称にこだわりがあった。
というエピソードがあるらいしいです。

Webまたはwwwは細かく説明をしようとすると他にも様々な用語やその仕組みも解説する必要が出てくるのですが、まずはインターネットの仕組みの一つであるというように覚えておくといいと思います。

Webブラウザ(ブラウザ)

クリエイティブの制作をしている中で、意外と多くいただく質問の1つが「ブラウザって何?」です。
「知っているけど説明できない」方が多くいるようなので、ここで解説します。

ブラウザというのはwebサイトを閲覧したりwebアプリケーションを使うために使用するソフトのことを指しています。
Web上でゲームをする時に使っているものもブラウザです。
ブラウザと呼ばれるものの代表的なものは以下のブラウザがあげられます。

  • Google Chrome(クローム)
  • FireFox
  • Internet Explorer(IE)
  • Miccrosoft Edge
  • Safari

などです。

ブラウザの語源はbrowse(閲覧する)で、名詞形にすることでbrowser=閲覧ソフトという意味になり、一般にブラウザと呼称されています。

  • PCやスマートフォンには最初からブラウザがインストールされています
  • WindowsにはInternet ExplorerまたはMicrosoft Edgeがインストールされており、スマートフォンにはインストールされていません
  • MacやiPhoneにはsafariがインストールされています
  • Google ChromeやFireFoxなどのブラウザは任意にインストールする必要がありますが一部のスマートフォンには標準でGoogle Chromeがインストールされています

ブブラウザはWebサイトの閲覧以外にもできることがたくさんあります。ブックマークはその代表的な機能ではないでしょうか。他にも様々な機能があります。

  • 文字の拡大縮小
  • プラグイン(拡張機能)のインストール

などカスタマイズして利便性を上げることも可能です。

ブラウザシェア

気になるブラウザシェアですがPCではGoogle Chromeが最も使われているようです。

スマートフォンではsafariのシェア率がダントツですが、これはiPhoneのシェア率が高いからです。

上記に紹介したデスクトップブラウザとモバイルブラウザのシェア率は日本でのブラウザシェアのグラフです。
以下のサイトを使えば様々なシェア率を確認できますのでよかったら覗いてみてください。
日本以外にも世界中の最新データを見ることができます。

■statcounter https://gs.statcounter.com/

Webサーバ

webサイトを持っている方や制作の依頼をしたことがある方はサーバまたはwebサーバという言葉そのものは聞いたことがあるかもしれません。
業務を行う上では単にサーバと呼称することが多いかと思います。

サーバはブラウザからのリクエストに応じて必要なデータをブラウザに返す仕組みで、ブラウザ上にwebサイトなどの情報を表示させるために必要なものです。
そしてこのやりとりに使用されているデータがハイパーテキストです。

HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)

Hyper Text Transfer Protocol(ハイパーテキスト・トランスファ・プロトコル)の略です。
ブラウザにコンテンツを表示するためには、ハイパーテキストがwebサーバを通じて手元のブラウザにダウンロードされることで実現されます。
このやりとりの手順は世界共通の仕様として決められていて、それがHTTPというものです。
ハイパーテキストのリクエストの手順やダウンロードの手順の他にも、リクエストされたwebページなどのコンテンツがなかった場合や移転していた場合にブラウザに伝える手順などもこのHTTPで定められています。
これらの手順は世界標準で定められているため、ユーザーが閲覧するブラウザがどの種類であっても同じ手順でやりとりされます。

HTTP概念図

これらの手順は大きく分けると以下のステップで行われています。

  1. ブラウザの検索欄(またはアドレス欄)に検索項目やwebサイトのURLを入力して検索
  2. 入力された情報をサーバに対してデータの表示を要求
  3. サーバが要求された内容を解析
  4. 要求された内容の解析結果をブラウザに対して送信
  5. ブラウザ側でサーバからのデータをダウンロードして解析
  6. ブラウザ上にwebページとして表示

2と4の部分でHTTPが利用されています。
HTTPはデータのやり取りを定めたものでwebサイトの閲覧には他にも様々なプロトコル(通信規約または通信手順)の組み合わせで実現されています。

HTTPS(HTTP over SSL/TLS)

HTTPSはインターネットの普及に伴い定義された仕組みです。
多くのユーザーがインターネットを通じてネット通販やお店の予約などを行うようになり、個人情報の流出やデータ改ざんなどの脅威にも晒されることになりました。
それらのサービスをユーザーが安心して利用できるようにするための仕組みがHTTPSです。
HTTPSはHTTP over SSL/TLSの略で、HTTPの通信における暗号化方式のSSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)を利用することでweb上のサービスを安全に使うことができるようになる仕組みです。
そのため、個人情報を扱う「お問い合わせフォーム」や「ECサイト(通販サイト)の決済機能」などの機能があるwebサイトやwebサービスには必須のものであると言えます。

閲覧しているwebサイトがHTTPSを使用しているかどうかは図のように表示されます。
URLを確認するとhttps://wepot.jpと表示されます。

HTTPSを利用するにはSSL証明書を取得する必要があります。
SSL証明書は、有料のものから無料のもあり、契約しているサーバ上で設定することが可能です。

SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)

HTTPSを利用することでwebサイトの改ざんやなりすましなどの危険性を防止することができるようになります。
HTTPSでの通信を可能にするにはSSL/TLSの仕組みを通じて行いますが、大きく4つのフェーズで行われます。
これをSSL/TLSハンドシェイクと呼んでいます。

  1. 暗号化方式を決定する
    暗号化にはいくつかの方法がありますが、ブラウザとサーバの両方で利用可能な方法を決める必要があります。
  2. 通信相手の証明
    ブラウザとサーバが正しい相手とやりとりをしているかどうかをSSL証明書で確認します。
    正しいサーバ出なかった場合にはブラウザ上で警告が表示されることになります。

  3. データ転送には鍵の交換が必要になります。
    この鍵は転送する時の暗号化や暗号化されたデータであることを確認するために使います。
  4. 暗号化方式の確認
    実際にどの暗号化方式を使っているかを確認します。
    この作業が完了することでブラウザとサーバ間で暗号化通信が開始されることになります。

SSL(Secure Sockets Layer)

インターネット上で個人情報などの重要なデータを暗号化することで、サーバとブラウザの間で安全に通信を行うことができる仕組みです。

TLS(Transport Layer Security)

インターネット上でデータを暗号化して送受信するための通信手段の一つで、SSLの後継規格です。

TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)

TCP/IPはインターネット上の様々なサービスを実現するためのプロトコルの集まりのことを指します。

プロトコルとはインターネットに接続されたデバイス同士がお互いに通信をするためにあらかじめ決められた共通のルールや手順のことです。
それぞれが互いに同じプロトコルを利用しているからこそデータのやり取りができるようになっています。

つまりインターネットにアクセス可能なデバイスは全てTCP/IPに対応しているということになります。
TCP/IPはインターネットの普及に伴いそれぞれのデバイスがお互いに通信をしあうための標準のプロトコルとして広く利用されています。
先に説明をしたHTTPなどもTCP/IPの一部です。
インターネット上ではHTTPだけでは足りない機能をTCP/IPの他のプロトコルで補い、それぞれが通信し合うことができるようになっています。

IPアドレス

IPアドレスはよくインターネット上の住所のようなものと例えられることが多いと思います。
IPアドレスは世界に一つだけしかないそのコンピュータに与えられた識別番号のことです。
そのため、IPアドレスはインターネットに接続されたコンピュータを特定することで、データの行き先を管理することができます。

URLとドメイン

URL(Uniform Resource Locator)

https://wepot.jp のようにwebサイトを閲覧する際に使用している文字列のことをURLと呼びます。
このURLはいくつかの構文で構成されています。

URLの構成例
  • プロトコルの指定
    大体はプロトコル名と同じものが使われています。
    URLに記載されているhttpやhttpsもプロトコル名です。
  • ホスト名(ドメイン名)
    接続先のサーバを指定しています。
    IPアドレスを指定することもできます。
  • パス名
    接続するサーバに設置しているディレクトリやファイルを指定します。

ドメイン

IPアドレスは数字での表記になりますが、ドメインは文字列で表記され、IPアドレスの別名として使用されるものです。
ドメインもIPアドレスのように世界に一つしかない文字列です。

DNS(Domain Name System)

IPアドレスと違ってドメインは文字列なのでわかりやすく覚えやすいものですが、インターネット上でコンピュータ同士の通信や接続にはあくまでもIPアドレスが使われています。
そのため、コンピュータに接続するにはIPアドレスが必須です。
ドメインを利用するにはドメインをIPアドレスに変換する必要があり、その変換の仕組みをDNSといいます。
ドメインはDNSサーバを経由することでIPアドレスへと変換されることでコンピュータ同士の接続が可能になります。

Cookie(クッキー)

Cookieとは簡単にいうと、閲覧しているwebサイトや使用しているアプリケーションやシステムからPCやスマートフォンのブラウザに保存される情報のことでアクセスしたwebサイトやアプリケーションによって作成されるファイルです。
例えば

  • ログイン情報
  • アクセス日時
  • 選択した項目の一時保存

Webサイトをはじめとする様々なサービスはCookieがあるから快適に使えると言ってもいいと思います。
Amazonでカートに商品を入れておいて一旦ブラウザを閉じてしばらく経ってからまた閲覧してもカートに商品は入ったままになっていますし、SNSも毎回ログインIDやパスワードを入力しなくてもブラウザが記憶してくれているのでページを開くだけでログインされた状態からスタートできます。

Cookieは文字情報(テキストファイル)で保存されます。

Cookieの種類

ファーストパーティCookie

アクセスしているwebサイトやサービスにいよって作成されるファイル

サードパーティCookie

現在閲覧しているwebサイト以外の第三者が発行しているCookieのことです。
サードパーティCookieはドメインを横断してユーザーに表示される広告に影響が与えられるので、ユーザーは現在閲覧している以外のwebサイトを訪問しても自分の趣味趣向に合う広告が表示されますし企業もユーザーの閲覧傾向に合わせた広告を打つことが可能になります。

海外(特にEU圏)ではCookieの取り扱いは法律で細かく設定されています。
Cookieが取り扱う情報には個人情報なども含まれるためです。
海外の一部地域では、webサイトやサービスにアクセスした段階でどの程度までCookieに保存していいかという選択画面が表示されます。
そして項目を選択しないとwebサイトの閲覧ができないという形になっている場合もあります。

キャッシュ

キャッシュはCookieと混同しがちですが違うものです。
キャッシュはブラウザで一度表示したページのHTMLや画像などを一時的に保存しておく機能のことをさします。
キャッシュが保存されているおかげで訪問回数の多いwebサイトもスムーズに表示される仕組みになっています。

Basic認証

Webサイトにアクセス制限をかける方法の一つで、アクセス制限としては最も簡易的に制限をかけることのできる方法です。
制作会社や個人事業主の方にwebサイトの制作を依頼したことがある方は見覚えのあるものかと思いますが、URLにアクセスした際にユーザー名とパスワードを求められてそれぞれを入力することで本来表示されるべきwebサイトを閲覧することができます。
Basic認証昨日は元々httpに用意されている認証機能ですので、レンタルサーバなどでも簡単に設定することができます。

Basic認証イメージ図

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は主にインターネットやサーバなどの仕組み部分の用語を解説しました。
制作会社の担当者と制作の打ち合わせをする際に多く出てくるであろう用語をピックアップしています。
次回は制作会社と要件を詰める際に使用する用語を中心に解説していきます。

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この記事を書いた人
ホンマ ヒロミツ

ホンマ ヒロミツ
プロジェクトマネージャー / ディレクター

ホンマ ヒロミツ
プロジェクトマネージャー / ディレクター

PM(プロジェクトマネージャー)/ディレクターとして主にBtoBやBtoBtoC向けサービスや、サイトの制作・システム開発に多くコミットしてきましたが、クライアントを含めたチーム作りを常に考えています。

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